9月生まれの友人
9月は古い言い方で「長月」と言う。この言葉の由来には諸説あるが、「夜長月」の略というのが一般的なんだそうだ。秋の夜長は読書をして過ごせというが、本が庶民にまで普及していなかった昔、長い秋の夜はどうやって過ごしたのだろうか。などと、涼しい夜風に吹かれながら、9月の由来について考えてしまった。
9月といっても秋の訪れはまだ当分先のようで、連日気温35度を超える「猛暑日」が続いている。気象庁の発表上、30度を超えると真夏日、25度を超えて夏日というそうだが、まだ夏日すら程遠いとは。あとひと月もすればだいぶ涼しくなるだろうか。9月の終わりを心待ちにしながら、流れる汗をぬぐった。
9月には「敬老の日」と「秋分の日」という、2度の祝日がある。長いお盆休みの後、酷暑の中を働いたり学校に行ったりしている身には、本当にありがたい骨休めになる。日本は先進諸国の中でももっとも祝日の数が多いそうだが、8月に1度もないのに9月には2日もあるというのは、何やら計算された日程の気すらする。
9月に遅い夏休みを取った。8月は毎年働きづめで、とてもじゃないが休めない。子供でもいれば問題なのだろうが、独身の身だと、これはかえってありがたい。どこに行っても空いているし、運賃や宿泊費だって安く済む。陽気だって涼しくなってきているので気持ちがいい。夏休みを取るなら、なんといっても9月が一番だ。